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ゾーヴァの世界
ミヒャエル・ゾーヴァの世界

 画家・ミヒャエル・ゾーヴァは、1945年ドイツはベルリン生まれ。その絵は、絵本の挿絵やポストカードで広く知られていったようです。
 映画『アメリ』では、ゾーヴァの絵が主人公アメリの寝室のベッドの上に飾られていました。これは、この映画のために描いたものだとか。そしてベッドサイドテーブルの上の豚のランプもゾーヴァの手によるものだそうです。
 この『ゾーヴァの世界』では、ゾーヴァ自身が自分の絵や、それが生まれるきっかけとなった背景を語っています。ゾーヴァの絵には風景と動物がよく描かれていますが、その着想についても興味深いものがありました。
 
 私がとても期待しているのは、2006年公開の映画『ウォレスとグルミット〜野菜畑で大ピンチ!』。これはクレイアニメで、シリーズになっているものの初の長編作品です。この映画にゾーヴァが参加しているという一節を読んだときの心の震え!私は『ウォレスとグルミット』が大好きなのです。

 ゾーヴァの絵は、滑稽で風刺が効いているようだけど、ちょっと怖い。この後どうなっちゃうんだろう……というように想像力をかきたてられます。そんなところに魅力があるのです。

魔笛
魔笛
那須田 淳, Michael Sowa, ミヒャエル ゾーヴァ
ちいさなちいさな王様
ちいさなちいさな王様
アクセル ハッケ, Axel Hacke, Michael Sova, 那須田 淳, 木本 栄, ミヒャエル ゾーヴァ
思いがけない贈り物
思いがけない贈り物
エヴァ ヘラー, Eva Heller, Michael Sowa, 平野 卿子, ミヒャエル ゾーヴァ
| 読書 海外 | 12:41 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ジェフリー・ディーヴァー 『ボーン・コレクター』
ボーン・コレクター〈上〉ボーン・コレクター〈下〉
 以前から気になっていたのですが、ちょっと前にテレビで映画化されたものを放映していまして、とりあえず録画しました。聖月さんの書評を拝見してさらに読みたくなっていたということもあります。
 見てから読むか、読んでから見るか……いつも大いに悩みますが、やはり私は読んでから見たい。ということで、四肢麻痺の元ニューヨーク市警科学捜査本部長リンカーン・ライムシリーズ初読みでした。

 何を書いていいのやら……、とにかく面白かったです。ライムの鑑識能力やプロファイル力もさることながら、四肢麻痺という重大な障害を持つライムの心の部分にも話が及んでいるところが特によかったです。
 シリーズ化しているんだし、ライムはこれからまだまだ活躍してくれるんだ、とわかってはいても、ちょっと目を離した隙にライムがいなくなってしまうような気持ちになり、犯罪の解決以上にそちらが気になって気になって、最終章まで気が気ではなかったですね。
 金曜の夜から月曜の夜までという短い間の話なのですが、少しスピード感が足りなかったのは、やはり鑑識の細かい描写の所為でしょうか。聖月さんも時間経過を読み間違ったと書かれていますが、私もたった三日の物語だと最初から知らなければ気づかなかったかも……。

 疑わしい人物や犯人の特定が最後の最後までないので、ラスト近辺はバタバタとしていましたが、なんとまぁただじゃあ終わらなかった。そう来たかー!って次が読みたくなりますよ、ホント。最後のあの事件は次の作品に繋がって行くのでしょうか。
 これはもう忘れないうちにどんどん読まないと!
 そして、録画した映画の方も見ないと。

★★★★★

 ということで、さっそく映画の方も観ました。とはいってもテレビの日曜洋画劇場とかですから、カットされてる部分があるのですね〜。
 内容的には、被害者の設定が少し変えられていたり、介護士が男性ではなく女性だったり、犯行の参考になった本が原作よりもわかりやすいものだったり……といった違いが見られましたが、全体的には満足できるものでした。
 ただ、一点不満なのは、ライムが安楽死を望んでいることが映画ではあまり深く扱われていないことです。時間的なものもあるし、これは仕方のないことでしょうが、原作では非常に重要な部分だと思ったので。
 ともあれ、原作・映画と、どちらも面白かったです。
| 読書 海外 | 23:25 | comments(2) | trackbacks(3) | ↑TOP
エラリー・クイーン 『シャム双子の謎』
シャム双子の謎
シャム双子の謎

 六月三十日に、東京創元社から、北村薫の新刊『ニッポン硬貨の謎』が刊行される予定です。その中で、この『シャム双子の謎』が話題に上るということで、一応念のため予習として読んでみました。

 私がクイーンを読むのは、たぶん二作目。ずーっと前に、X・Y・Zのどれかを読んだ記憶があります。といっても内容はまったく覚えていないのですが……。
 今回の感想ですが、謎解きに関しては、特に考えもせずあるがままに読んだので、はぁーなるほど、といった感想しか浮かびませんが、舞台・状況設定がよかったです。
 休暇を終えた帰り道、エラリーとその父親(警視)の乗った車は山道を下っています。ところが、前方に山火事が発生。やむを得ず引き返し、脇道に入り頂上まで登って行くと、一軒のお屋敷に突き当たり、そこで事件が起きるというわけ。屋敷に滞在中も山火事はどんどん広がり、それがラストの犯人追求場面によい緊張感をもたらしたと言えるのではないでしょうか。

 この作品は、クイーンの国名シリーズの中の一冊で、本当は最初から順番に読めばよかったのでしょう。文庫で1960年初版のもので読んだので、訳が古かったのには、翻訳物が苦手な私には少し苦労でしたが、推理につぐ推理、そしてどんでん返しなので、後半は一気読み。

 とりあえず予習としてはこんなところということで。楽しみだな〜北村さんの新刊。

★★★
| 読書 海外 | 22:02 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
コンクラーベ〜ダン・ブラウン 『天使と悪魔』
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の死去に伴い、次期法王を秘密投票で選出するコンクラーベ。宗教とはまったく無縁の私ですが、ダン・ブラウン『天使と悪魔』でその様子が描かれていたので、どんなものなのか気になっていました。
あたりまえですが、本当に行われるのですね……。
『ダ・ヴィンチ・コード』が話題ですが、その前作でありシリーズ第一作目の『天使と悪魔』の方が私は好き。ということで、2004年7月に読んだときの感想を以下に。

天使と悪魔(上)
天使と悪魔(上)

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| 読書 海外 | 15:28 | comments(0) | trackbacks(1) | ↑TOP
ギルバート・アデア 『閉じた本』
閉じた本
閉じた本
ギルバート アデア, Gilbert Adair, 青木 純子
コウカイニッシ。のあさこさんの記事で興味を持ち、図書館で借りてきました。
表紙の紐で括られた本の絵、よいですね〜。ワクワクします。
で、内容ですが、すべてが会話文と、ポールの独白体で成り立った小説でした。ポールには何も見えず、情景描写などありえないところから、読者もポールと同じように耳で聞いたことで想像するしかないのです。
目の見えない人が、いったいどうやって他人を信じたらよいのか。事故後、世間と隔絶した生活を送り、友人とも連絡を取っていなかったポールが恐怖を覚えたときに、見えていた頃の友人を求めるところはリアル。

結局、ライダーが何者で、いったい何のためにポールの元にやって来たのか。それは、なんとなく予想できることでしたが、でも話はそこでは終わらない。最後にあっ!と言わせることが待っていて、先入観はよくないなと、思い知らされてしまいました。
やっぱり、そうだよね〜って……。

サスペンスとしては、文章にそれほどの緊迫感もなく、読んでいてもあまり怖くないのはマイナス点かも。それでも、これはいったいどういうことなのか、と色々と考えつつ読む楽しさを味わえます。

★★★
| 読書 海外 | 10:53 | comments(2) | trackbacks(1) | ↑TOP
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