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『火の粉』ドラマ化
私の2003年ベストワン作品、『火の粉』がドラマ化されると知ったのは昨日のこと。とにかくまったく考えていなかったことなので、ものすごくビックリ。でも考えてみると、ドラマにはピッタリの作品なのかもしれません。
問題は、不気味な隣人・武内をどんな役者が演じるかということです。
配役は、隣人武内に村田雄浩、元判事夫妻に愛川欽也・朝丘雪路、嫁の雪見に原沙知絵
・・・武内はいいけど、他の方はイメージできない感じ。二時間であの不気味さをどこまで描けるのか、楽しみなような不安なような、そんな気持ちで見始めました。

【注意】以下内容にふれますので、ドラマをこれから見る方、原作を読んでみようと思っている方などはご注意ください

結果、やっぱりあのジワジワと迫り来る原作の怖さ、不気味さはあまり感じられなかったです。元判事宅に起こる不可解な出来事のエピソードは、おばあちゃんの不審死、水子地蔵などいくつか原作どおりに出てきましたが、とにかく断片的というか、急ぎ過ぎている。やっぱり二時間という制限はきついです。原作を読んでいない方には、あの鳥肌の立つ怖さが伝わらないのではないかと心配です。

そして何より、私が一番不満だったのは、終盤での別荘の部分。バウムクーヘンです。ドラマでは別荘の場面は本当に短く、到着したと思ったらもうラストでした。当然バウムクーヘンはカット。あーやっぱり・・・。
私は、あの別荘で武内が、ケーキやクッキーなどではなく、バウムクーヘンを作るということに、とても意味があると思っていたからです。バウムクーヘンは作るのに本当に時間と手間がかかります。一見親切でいい人、この人たちの為なら何でもするという姿勢の反面、ちょっとでも裏切られたと感じたら豹変する武内の性格が、バウムクーヘンに表れているような気がしてならないのです。
これは私個人の勝手な解釈なので、そんな細かいことを・・・と思われるかもしれませんけれども。

それからラストも無難にまとめてありました。ここも不満。最後に元判事の父親が被告として法廷に立つというのも、原作を読んですぐの時は疑問が残りましたが、よく考えると回り回って、自分の元に帰ってきた、という意味を見いだせるのではと考えていたので、ドラマでの、家族の絆を強調したラストは甘いなと感じたわけです。

好きな小説がドラマや映画になるのはとても嬉しいけれど、思い入れがある分厳しい目で見てしまうのかもしれないです。
ドラマを見て原作が気になった方には、ぜひとも読んでほしいと思います。あのジワジワと来る恐怖を味わっていただきたいのです。
火の粉
火の粉
雫井 脩介
| 本に関するTV番組・映画 | 23:55 | comments(0) | trackbacks(1) | ↑TOP
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火の粉
いやぁ〜、おもしろい本でした。 雫井脩介という人の作品は初めて読んだんだけど、 こんなに引き込まれた作品を読んだのは久しぶり。 裁判官の梶間勲は一家惨殺の容疑者である 武内という男に無罪判決を下す。 二年後、退官して大学教授となった梶間の隣家に な
| *hatchi's day* | 2005/04/05 9:56 PM |
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