<< 乃南アサ 『風紋』 | main | 浅井柑 『三度目の正直』 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | ↑TOP
北原保雄/編 『問題な日本語』
問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?
問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?
北原 保雄
「こちら〜になります」「よろしかったでしょうか」「やむおえない」「なにげに」「こんにちは/こんにちわ」など、気になる日本語を、明鏡国語辞典の編者と編集委員が、どうしてそういう表現になる(使われるようになった)のか解説してみせた、わかりやすく興味深い本です。
たいへん申し訳ないのですが、明鏡国語辞典という辞典の存在は、この本を読むまで知りませんでした。私が所有するのは新明解国語辞典。もらいものです。言葉は生き物。時代とともに変化するとはよく言われることですが、
この本を読んでいてまたそれを実感というか再認識しました。
この本は、上に挙げたような例を一刀両断に誤用です!と決めつける本ではなく、古くは使われていたが今は使わないとか、これとこれが合わさって使われるようになったとか、その理由を説明しているところが面白いところです。とても気になったのは、その説明の中で、「誤用とは断じがたい」「好ましい」「〜の傾向にはあるようだ」という表現。これこそ言葉が生きていることの証しだと思います。言葉を研究する人たちも、頭を硬くしていてはいけないということなのではないでしょうか。
私も、「こんにはわ」「ふいんき(雰囲気)」「よろしかったですか」というような言い方はどうもしっくりこないと常々感じていましたが、それは、現在正しいと言われている言葉も、古くは誤用から生まれたものもあるということに通じるのです。これらは現在言葉のゆれの中にあるものたち。もしかしたらいつかは何の違和感も無く使われる言葉になるのかもしれません。

そして、ものごとを、あいまいにぼかして表現するということを好む日本人の特徴は言葉によくあらわれます。「みたいな」「〜のほう」などに見られるように、断定を避ける言葉が若者を中心に使われるわけです。
私は中途半端な年齢なので、これらを使ったり使わなかったり、許せたり許せなかったりしていますが、自分なりの基準はあります。きっとこの基準は、皆さんにもあるのではないかと思います。そして言葉は変化していく。
昔学校で習ったこと、自分が普段から使っている言葉だけを信じるのではなく、新しく発生した言葉の成り立ちを考え、ある程度受け入れることも必要なのかもしれないと感じました。なかなかできないし(私は頭が固いわりと古い人間なので)、完璧な誤用は別だけど。。。

★★★
明鏡日本語なんでも質問箱
| 読書 雑学・言葉の本 | 22:52 | comments(2) | trackbacks(2) | ↑TOP
スポンサーサイト
| - | 22:52 | - | - | ↑TOP
ホント、面白そうですね〜。やっぱり読んでみよう。
言葉って、不思議ですよね。生まれては死んでいく。
そんな流行語についても、書いてあるのかしら・・・。
「わかりやすい」ってのは、ポイントですよね。
私はノロマなので、いつ読み終わるかわかりませんが
感想を書ける日が来たら、TBさせて下さいね!
| ともみん | 2005/03/26 11:54 PM |
ともみんさん、私は研究者というと、誤用は誤用なのだからダメダメ!って感じだと思っていました。
ところがそれはまったく逆で、その言葉の成立の過程などにとても興味が沸くものなんだなーと、たいへん感心しました。
きっと面白く読めると思います。ともみんさんの感想を楽しみにしていますね!
| ココ | 2005/03/28 8:10 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://withcoco.jugem.cc/trackback/136
トラックバック
「問題な日本語」
「問題な日本語」 編・北原保雄 大修館書店 これを読めば、「問題」が生まれる「背景」がわかる。 著者は、前筑波大学長。 現在「バイト用語」などとして語られる ”問題な日本語”を 単に「使ってはダメ」「用法が間違っている」 などと指摘するだけでは
| テニスボーイの右脳 | 2005/04/17 12:48 AM |
「さん&様」を会社名に付けるのはいやらしい
 会社名にさんまたは様をつけるのが流行っているが、私のような古い人間には聞き苦しい。さん&様は人名につけるものであり、会社名につけるものではない。これは団塊の世代と呼ばれる連中が始めたものだ。20〜30年位前には新聞やTVでもずいぶん叩かれた(そのころは俺
| 1喝たぬき | 2005/05/14 9:08 AM |
CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>
RECOMMEND
雨にもまけず粗茶一服
雨にもまけず粗茶一服 (JUGEMレビュー »)
松村 栄子
2004年イチオシ本。
RECOMMEND
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
LINKS
PROFILE