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桐野夏生 『白蛇教異端審問』
白蛇教異端審問
白蛇教異端審問
桐野 夏生
桐野さんの初エッセイ集。
ショート・コラム、日記、エッセイ、書評・映画評、ショートストーリーなど。

日記は『柔らかな頬』で直木賞を受賞した頃のもので、著者の素顔を垣間見られて面白かったです。タイトルの意味は何だろう・・・と思ったら、「小説すばる」2000年1月号から8月号、11月号で連載されたものでした。
内容は、ある書評家が著者の作品を貶めたことに対する主張と、匿名批評に対する抗議でした。私はまったく知らなかったのですが、これは当時波紋を呼んでいたようです。

私は、子どもの頃から作文、読書感想文は大の苦手でした。
そんなことを言いながら、こうやって皆さんの目に触れる場所で読書日記など書いているわけですが、最近煮詰まっています。
文章についてもそうですが、本の感想を書くことについて迷いが生じているのです。
なぜなら、感想がどうしても否定的になってしまうから。面白いと思ったところ、読みながら興奮したところ、感動して涙がこぼれたところなど、もちろんたくさん書きたいことのある本に出会えることも少なくはありません。
けれど、少しでもひっかかった場所があったり、自分の感覚とは違うなと感じたところがあると、どうしても感想文はそちらに傾いてしまうのです。
誰だって、自分の書いた文章を否定されたら気持ちのいいはずがありません。
もちろん作家は、それもある程度覚悟の上で発表されていることとは思いますし、なんでも褒めることだけが良いこととも思いません。
でも、この私が、ちゃんと著者の書きたいことを読み取れなかったかもしれない私が、果たして「おもしろくない」「がっかり」などと書いてもよいものだろうか・・・と。

出版業界は、作家が反論することは歓迎されない世界のようです。桐野さんも、作家生命を失う覚悟だったとか。また、いちいち作家の意図することと違う解釈に反論していられないという事実もあると思います。
だって、100人が同じ小説を読んでも、100通りの解釈があるのだから。
世に発表しているのだから批評されてあたりまえ、と言ってしまうのは簡単ですが、そのあり方については考えなければいけないと思います。

★★★
| 読書 エッセイ | 12:57 | comments(2) | trackbacks(1) | ↑TOP
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日本には討論するという土壌がないですからね。討論ではなくケンカになってしまうのが悲しいです。

好き嫌いはしょうがないのだから、「自分はこの本が嫌いだ」っていうこと自体は構わないと思うんです。
何か魅力があるからこそ本を一冊読み通すわけですよね。
もし本当にイヤな本だったら途中で投げ出しちゃうでしょ?
読み通せたって事は、いいところが必ずあるわけで、そのいいところ、悪いところの両方を書くのであればフェアだとわたしは思っています。
| Roko | 2005/04/01 12:24 AM |
Rokoさん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
私、以前は、一度読み出した本はとにかく最後まで読むことを、なんとなく自分に義務付けていたようなところがありました。
でも、最近は本当にダメかも……と思った時点で閉じることにしました。だって私のこれから先の読書可能時間は有限。つまらない、苦痛だと思って読んでいる時間がもったいないですものね。
とは言っても、そういう本は月に一冊あるかないかですけれども。
でも、いいところを探すのもなかなか大変な本もたくさんあり……。というか、探すという時点でもういけません。本当に何かを感じとったら、感想はすらすら出てくるものですから。
うーん、結局、私は自分に自信がないのです。ちゃんと読めてないのかもって。そんな感じで、少し悩みながらも図々しくこれからも感想風日記程度で書いていこうとは思っています。
| ココ | 2005/04/03 10:42 PM |
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| ついてる日記 | 2005/04/01 12:11 AM |
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