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コニー・ウィリス 『犬は勘定に入れません〜あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』
【注意】ネタバレ感想です
犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
コニー・ウィリス 大森 望
読了まで想像以上に時間がかかってしまったけどおもしろかった!
とにかく日頃SFを読まない私。東野圭吾『秘密』や北村薫『スキップ』
くらいだったら大丈夫だけれども、過去にタイムスリップできる時代で云々
というのはちょっと不安だった。

でもでも。そんなの読み出したらあっという間に取り越し苦労だったと実感。
ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』の副題がそのままこの本の
タイトルになっていて、実際ちょっと関わりがあるというので、先に『ボート〜』
を読んでおいたのも面白さ2倍だった。

だって主人公のネッドがヴィクトリア時代に遡って最初にするのがボートでの
テムズ河下り。
『ボートの三人男』が書かれた前年かな?だから、2057年からタイムスリップした
ネッドはそれを読んでいて、随所に三人男の話が出てくるのだもの。
そして、いよいよ三人男とすれ違う!
もう、読んでいて、いつすれ違うのか、どんな風なのかドキドキわくわくして
まったく飽きが来ないのだ。

私がSFを苦手なわけは、作者が作った設定に馴染むまでが苦痛だから
というのがある。
その物語の中だけのルールが、頭の固い私には受け入れにくい。
だけど、この物語は、河下りに至るまでと下っている最中に、いろんな
ハプニングに次から次に見舞われて、その一つ一つにものすごくユーモアがあり、
自分もどんどん物語に運ばれちゃっている感じで、他の事を考えている暇を与えない。

河からあがってミアリング家に滞在し始めてからは、そのスピード感は緩まる
けれど、ユーモアは健在。
そして、だんだん消えた花瓶の謎とタイムラグの謎がクローズアップされ、
ミステリ色が強まってくる。
タイムスリップの時間のずれがどうして起こったのかとか、ネッドとヴェリティが
どうして1888年に行くことになったのか・・・ということについてはちょっと複雑。
この辺はSFっぽく、完全に理解できなかったのは私の鈍い頭のせいかな。

だけど、なんと最後にものすごくうれしいことが待っていた。
それは、2057年には絶滅していた猫を、フィンチが1888年から連れてきたこと。
(前略)「色のお好みはございますか」
「黒よ。前足は白で」
(中略)
そういって、フィンチは箱の中から一匹の仔猫をとりだした。
それはプリンセス・アージュマンドに生き写しだった。
黒い足の先に履いた白い靴下にいたるまで。
ただし、サイズだけがミニチュアだ。
おもわずホロリ。。。
ああ〜もうとにかく面白くて、長い話の間まったくダレがなくて、最高だった。

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『犬は勘定に入れません』 コニー・ウィリス 早川書房 (でこぽん)
犬は勘定に入れません(海外SFノヴェルズ)コニー・ウィリス著・大森望訳出版社 早川書房発売日 200404中旬価格  ¥ 2,940(¥ 2,800)ISBN  4152085533bk1で詳しく見る 今年の春頃から話題になっている、タイムパラドックス物のユーモアSF小説ですが、や
| My Recommend Books ! | 2004/09/25 6:04 PM |
「犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」 コニー・ウィリス・大森望訳
犬は勘定に入れませんposted with 簡単リンクくん at 2005. 6.21大森 望 / Willis Connie早川書房 (2004.4)通常2〜3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る この本がどうも面白そうだ、という話を私はだいぶ前にすりこまれていて、
| 本を読む女。改訂版 | 2005/06/21 9:42 PM |
「犬は勘定に入れません」コニー・ウィリス
「犬は勘定に入れません-あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎-」コニー・ウィリス(2004) ☆☆☆★★ ※[933]、海外、小説、SF、タイムトラベル、エリザベス朝、犬、猫、ヴィクトリア朝、ラブロマンス、ミステリー ネットの書評を見ると、みなさんとても評価
| 図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜 | 2005/10/04 1:14 PM |
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