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コンクラーベ〜ダン・ブラウン 『天使と悪魔』
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の死去に伴い、次期法王を秘密投票で選出するコンクラーベ。宗教とはまったく無縁の私ですが、ダン・ブラウン『天使と悪魔』でその様子が描かれていたので、どんなものなのか気になっていました。
あたりまえですが、本当に行われるのですね……。
『ダ・ヴィンチ・コード』が話題ですが、その前作でありシリーズ第一作目の『天使と悪魔』の方が私は好き。ということで、2004年7月に読んだときの感想を以下に。

天使と悪魔(上)
天使と悪魔(上)

ハーヴァード大学図象学者ロバート・ラングドンは、早朝、スイスの科学研究所所長からの電話で起こされた。研究所内で、科学者でありカトリック司祭である男が何者かに殺害され、その胸に奇妙な焼印が残されていたという。そして、核の数十倍のエネルギーを持つ反物質が、持ち出されていることに気づいた。ラングドンと殺害された科学者の養女ヴィットリアは、ヴァチカン市国へ向かう・・・。

科学と宗教の対立を基本テーマに掲げ、映画「ダイハード」や「スピード」ばりのアクションに時間制限を加えたこの作品。上巻の途中から下巻ラストまで一気読みでした。
とにかく、どこに仕掛けられたのか不明の、反物質の爆発(という表現が適切かわかりません)までのタイムリミットと、誘拐され、一時間おきに別々の場所で殺害すると予告された、4人の枢機卿を探すハラハラ感はたまりません。
そして、ヴァチカン市国内での内通者とは、という謎もあり、この人が怪しい、いやあの人かも。・・・ええっ!あの人だったの!と、予想を最後の最後まで裏切り続け、どんでん返しに次ぐどんでん返し。
ページを捲る手が止まらないこと必至の作品でした。

私自身、無宗教で、神の存在を信じる信じない以前の問題なので、なぜこれほどまでに?と疑問に思うことは多々ありました。ただ、著者の科学と宗教のそれぞれの考え方についての記述がとてもわかりやすく、またそれゆえ、
どちらが正しいとか間違っているとか簡単には言えないというのもわかりました。客観的にみればどちらも正論。途中、そのあたりの思考で頭の中はぐるぐるしていました。

結果的にこの物語ではとても悲しいいくつかの真実が明らかになります。そして、それも科学と宗教の対立ということから発展したもの。現在はどれくらいの対立があるのか、またはもう表立ってはないのか、私はまったく知りませんが、この物語のようなことが現実の世界で起こらないことを祈りたい気分です。・・・でも誰に祈るんだろ?私。

評価の★5つはちょっとおまけの気分です。
もちろん5つ分の面白さはありますが、都合のよすぎる展開もあったので、ちょっと悩みました。でも、それでもこの本を読んでいた3日間とその後数時間の興奮は、やっぱり★5つに相当するだろうということで。

そうそう、これを読んでいる最中、京極さんの『鉄鼠の檻』を読み返したくなりました。あっちも宗教(禅)がらみだったなぁ・・・と思って。

とにかくおすすめですよ!

★★★★★
| 読書 海外 | 15:28 | comments(0) | trackbacks(1) | ↑TOP
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コンクラーベ・・・・
ローマ法王が亡くなりコンクラーベが行われる様ですね。 不謹慎とは思いつつも 今頃バチカン中をロバート・ラングドンが駆け巡っているのかなぁっと想像してしまうのは私だけではないはず・・・ 「天使と悪魔」を読んでいた事で コンクラーベにも興味が湧い
| MPD ブック マイノリティ・リポート | 2005/04/06 11:21 PM |
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