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畠中恵 『おまけのこ』
おまけのこ

『しゃばけ』シリーズ第四弾。
「こわい」「畳紙」「動く影」「ありんすこく」「おまけのこ」

 やっぱり、畠中さんはこれがいい。
 妖が見える若だんなや、兄やたちの秘密が明らかになり、そして兄の松之助の問題が落ち着いたということもあり、びっくりするような展開はなくなった。けれどそんなことよりも、このシリーズはなんだか一服の清涼剤のように、読み終えると心が和やかになる。それほど若だんなとその周囲に、優しさが満ちているということであり、読者である私も感化されているということなのだろう。

 優しい者ばかりではなく、荒くれ者が暴れたり、欲を出して人を傷つけたり、親しい者の幸せを妬んだりする者も出てくる。それでも、心に陰りのない若だんなのするどい推理が、必要以上の悪印象を与えずに済ませてくれる。
 予定調和とか、マンネリだとか、そういう意見も出そうだけれど、私はそれでもいいと思う。例えば石田衣良の「IWGP」シリーズのように。

 今回、いつも脇役の屏風のぞきや鳴家が表に出てきて、それぞれの持ち味を活かした活躍をした。けれど、少し不安の残ったことがあり、それは最初の短編に出てくる妖の、狐者異のこと。この先また出てくることになるのか、このままなのか。もし出てきたら、今度こそ何か嫌なことが起こりそうで、それこそコワイのだ。

★★★
| 読書 小説 | 15:05 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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