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重松清 『きみの友だち』
きみの友だち

あまり感想になっていません

 重松清の作品を読むのは、およそ二年ぶり。初めて読んだのは『舞姫通信』。それまでに感じたことのなかった読後感で、一気にファンになりました。それから、完全ではないけれど追っかけて読んでいて、そして二年前、『トワイライト』で、疲れてしまいました。いじめや吃音、リストラといったテーマが、本当に痛くて痛くて。

 久しぶりに読んでみようと思った、この『きみの友だち』だったけど……。

 私事ですが、高校三年生のとき、「みんな」から外されてしまった友だちがいました。昼食も一人ぼっち。
 私は隣のクラスだったけれど、二年生のときに仲良くなった友だちだったので、見ていられずに、何日間か彼女の所属していた部活の部屋で一緒にお昼を食べました。そして、同じく二年生のときに仲の良かった友だちも、クラスはバラバラだったけど、お昼に集まってくれて。その中に、この本の登場人物、由香ちゃんと同じように腎臓を患っている友だちがいました。そしてその友だちは、私たちが二十歳になる年、成人式の三日前に、亡くなりました。

 だから、この本を、私はとても冷静に読めないし、思いがあふれすぎて、感想もうまくまとめられそうにありません。

 私は「みんな」から外されてしまったことはないけれど、群れるのが苦手。でも学校では、やっぱり仲の良い友だちといつも一緒ではあったし、それはその友だちが好きだったからでもあるけれど、自分を守るためでもあったと思います。集団の中で孤独になることの怖さを、十代の頃は今より恐れていたのだから。

 この本を冷静に読めないのは、高校生のときのことや、亡くなった友だちのことを思い出すからだけではなく、それまでに何度となくあった、そういういじめのようなものを、見て見ぬふりをしてきてしまった自分の弱さを突きつけられてしまったからかもしれません。
 私も「みんな」は苦手だから……。

 ラストがすごくよかった。やっぱりとても心に痛い物語だったけれど、このラストなら安心です。

★★★★
| 読書 小説 | 17:09 | comments(1) | trackbacks(2) | ↑TOP
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こんばんは。

ひとつひとつのエピソードで、友だちとの関係の、
曖昧さや難しさまでが描かれていましたね。
私も友だちとのことを思い出して、ちょっと痛かったりしました。
最後がとても感動的な物語でした。

こちらの記事にトラバさせていただきました。
| 藍色 | 2007/01/12 10:52 PM |
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「きみの友だち」
きみの友だち 重松 清 友だちと恋人って似ていませんか? 「きみ」の友だちが何人も出てくる話です。 どの物語も丁寧に、そしてとても共感できます。 わたしが一番共感できたのは「堀田ちゃん」。毎晩といっていいくらいわたしも悪夢ばかり見ていたから。
| 柚子すき毎日 | 2005/12/30 12:30 AM |
きみの友だち 重松清
装画・挿画は木内達朗。装幀は新潮社装幀室。 1991年「ビフォア・ラン」でデビュー。99年「ナイフ」で坪田譲治文学賞、「エイジ」で山本周五郎賞を受賞。2001年「ビタミンF」で直木賞受賞。主な作品「日曜日の夕
| 粋な提案 | 2007/01/12 10:48 PM |
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