『晴れた日は図書館へいこう』の緑川さん。
私の新年一冊目は児童書です。
というのも、年末に読んでいた本がどうにも進まず、結局投げてしまったのですが、年明けに読み始めた本も全然入っていけなくて、こちらも放棄。こんなときは寝食を忘れて没頭できるミステリがいいかな、なんて思ったものの思いつかず、結局さらっと読める児童書にしたというわけです。
前作は図書館にまつわる謎が思いのほかおもしろく、今度も期待して読み始めました。タイトル通り、小学校のプールで目撃された河童の話なのですが、もうひとつ事件が起こっていて、さすがにこれはわかりやすいものでした。この謎の答えがわからないようでは、これまで何冊もミステリを読んできた意味がないと思われますので、少し安心。
正統派の児童書ミステリでしょう。
今年は、おもしろくないと思ったり、読むのが苦痛になった本は、きっぱりと閉じることを昨年以上に徹底していこうと思います。読みたい本の数に、読むスピードがなかなか追いつかないので……。
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こっそりと第134回直木賞の予想などしてみたいと思います。
候補作の中で未読なのは、恩田陸『蒲公英草紙』と恒川光太郎『夜市』の二作。ですので、これらについてはまったくわかりません。
荻原浩『あの日にドライブ』、これは絶対ないでしょう。名前のお披露目くらいの意味だと思います。数回後に受賞することでしょう。
残った、伊坂幸太郎・東野圭吾・姫野カオルコの三作品のうち、もっとも選考委員受けしそうなのは姫野カオルコ『ハルカ・エイティ』でしょう。私個人としては、大ファンであり、苦杯を嘗め続けている東野圭吾『容疑者Xの献身』にぜひ!という気持ちでいっぱいではありますが。伊坂幸太郎『死神の精度』は、選考委員にどう評価されるのかとても興味があります。全然想像がつかなくて困ります。
というわけで、私の予想は姫野カオルコ『ハルカ・エイティ』。
ただもしも、すでに功労者となってしまった感のある東野さんに、と選考委員が考えてくれたら、『容疑者Xの献身』の受賞もありということで。
さあ、どうなるか……。